校長メッセージ<卯月>

2017/04/05

「ご入学おめでとうございます」  新入生の皆さんへ 

 

「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。」桜丘の教職員一同、皆さんのご入学を心より祝福し、歓迎いたします。暖かく明るい陽射しがふりそそぎ、皆さんの通学路になる飛鳥山の桜も、皆さんの入学を祝福するかのように、一番の見頃を迎えています。まさに春爛漫の4月5日、桜丘の入学式が挙行されました。

 

実は、私からも直接皆さんの入学を祝福する手書きの葉書を、新入生全員に送らせていただきました。皆さんの氏名や住所を書きながら、この名前は読み方がとても難しいとか、この名前はきっとご両親の深い思いが込められているのではなど、一人ひとりの名前の意味を考えることができ、とてもよいパワーをもらったよう思いました。住所を書いている時も、この地域から毎日桜丘に通うことになるんだなーと、思いを馳せたり、逆に実はご近所にも桜丘生がいることを改めて知ることになったりとか、この生徒さんとは都電で一緒になることがあるかもしれないなど、自然に想像力が豊になったように思いました。そして、すべての生徒の皆さんへの共通した思いは、「この桜丘でのスタートが、より良いスタートになりますように」その思いを込めました。無事に届いているとよいのですが。

 

ところで、学校「スクール」の語源は、ギリシア語で『スコレー』と言います。 今から約2500年前、古代ギリシア人は、余暇を利用して、身体を鍛えるために、スポーツを楽しんだり、情操を豊かにするために、芸術に親しんだり、知的好奇心を満たすために、哲学を語り合っていたそうです。そのことから、「スコーレー」は、真理を探究し、人格を完成するための 時間や場所を指す言葉になりました。「スコーレー」には「一番大切な時間を使うところ」という意味合いがあるわけです。

 

また、皆さんが一番大切な時間を使うところになる桜丘は、1924年の創立です。とても伝統と歴史のある学校です。桜丘には、私学としての校訓、『勤労と創造』の二つの教えがあります。「勤労」(-骨惜しみなく 陰ひなたなく 働くことを愉しめ)「創造」(-考えよ 工夫せよ 効果的に 進歩的に)。この教えは、学問から拾いあげた言葉ではありません。創立者の稲毛多喜先生が、自らの苦難や困難に直面した際に、そのことをむしろ自分の生き方にプラスになるものと考え、その前向きな生き方から、この『勤労と創造』の校訓が生まれました。桜丘生には、この生きることに前向きな教えと姿勢を、この3年間・6年間の学校生活の中で身につけ、もし、人生の中で困難なことや大きな壁にぶつかった時には、この教えを活かし、前向きな生き方ができるように成長してくれることを願っています。

 

さて、社会に目を向けてみてください。グローバル化が急速に進展する時代の中で、やがて社会に出る存在である生徒の皆さんが、社会の流れや求められる能力について興味を持つことは、とても大切なことだと考えます。それぞれの夢や目標を持ち、何のために学び、学んだ成果を何に活かしていくのか、自分の歩むべき道を見い出すとともに、未来を切り拓く逞しさや、人としての優しさ(思いやり)を身につけてもらいたいと考えます。とてもタイムリーなことに、この3月に桜丘の今までの取り組みが認められ、ユネスコスクールの認定を受けました。地球市民の一員を目指し、更に「持続発展教育」の推進に努めていきたいと思います。学校は社会の縮図でもあります。集団生活の中で、チーム意識の重要性を体験し、目的に向かい、主体的に関われる気持ちを育むことは、グローバル人材として求められる資質でもあり、また、その結果や課程は、大学受験、自分の生き方(人生の構想力)に繋がり、自己実現や社会貢献にも必ず役立つものと信じています。

 

最後になりますが、本日入学した生徒の皆さん一人ひとりが、桜丘での学校生活を通して、より逞しく、よりグローバルな人材として、その土台を築き、資質を育み、大きく成長してくれることを心より願っています。

 

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